仙台地裁の資料室と無慈悲なアナウンス
先日、当方が1審で勝訴した裁判で相手方が控訴したため仙台高裁で第1回期日があり、出張してきました。
東京時代は、銀座の事務所に勤務しており控訴審=東京高裁への出頭も頻繁にしていましたが、岩手では仙台の往復交通費などが馬鹿にならないこともあり、依頼主に判決等の強い希望がなければ、なるべく1審で決着させたいと考えて進めることも少なくなく、仙台に仕事で赴く頻度はせいぜい半年に1回くらいという感じです。
ともあれ、7月はバーゲンの季節でもありますので、学生時代からバーゲン巡り(買えるかどうかは別問題)をささやかな楽しみにしている身としては、閉廷後、重い事件記録を抱えながら中心部のデパートなどをウロウロ巡った後、ハイライトというべき仙台三越にやってきました。
が、割引品が少なく、どうも様子がおかしい、最近は6月末からバーゲンが始まるそうなので、もう売り切ってしまったのか?と思ったところ、予想外の無慈悲なアナウンスが響き渡りました。
「あたしミツコー。 明日から、みんなお待ちかねの三越クリアランスバーゲンだよー」
そんなわけで、毎度の一句。
炎天下さまよい晩菊ひとつ買う
ちなみに、私の実家では父がたまに晩菊を土産に買ってきたので子供の頃はよく食べていたのですが、私の知る限り盛岡では晩菊が手に入らず、仙台出張の際に駅前など幾つかの商業施設の地下コーナーで時々買っていますが、私以外の家族は漬物を好まず、一人さみしく頂戴しています。
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ところで、今回の仙台出張では、仙台地裁の資料室(図書室)を尋ねることも目的の一つでした。
これは、先日、盛岡地裁の資料室(図書室。岩手弁護士会の会員にも利用が認められています)で探しても見つからなかった本について、仙台地裁ならあるかもと思って尋ねてみたのですが、残念ながら、仙台地裁にも所蔵されていませんでした。
仙台地裁の資料室にお邪魔したのは初めてで、総務課に伺ったところ、基本的に仙台弁護士会の会員にのみ開放しているが、相応の理由があれば許可するということで、ご了解いただき立ち入りました。
さすがに盛岡地裁の資料室よりも蔵書量は多い(ざっと1.5~2倍くらい?)感じでしたが、新しい書籍の充実度はさほどでもないような印象もあり、盛岡のラインナップとも似ている感じもしました。
裁判所で購入する本を誰がどのように決めているかは存じませんが、折角なら、仙台では東北の他の地裁で購入しない本を優先的に揃えるといった営みがあってよいのではと思いました。
が、それ以前に、そもそも岩手弁護士会にそうした書籍を買って欲しいというのが痛切な願いですが、会運営に何の影響力もない末端木っ端会員には、望むべくもありません。