平成28年の年頭のご挨拶
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
昨年末は28日で通常営業を終了し、4日まで年末年始休業となります。個人的には、溜まった日経新聞の閲読や判例雑誌の学習(DB作り)、事務所の書類整理に充てたいところですが、今回も家族の実家への帰省などであっという間に過ぎていきました。
昨年は、ここ数年の潮流である弁護士業界の大増員や高金利問題の終焉に伴う倒産・債務整理分野の需要減などの影響が本格化し、当事務所も厳しい荒波に揉まれました。
幸い、昨年も、家事(離婚や相続など親族間の紛争や広義の家族又は親族関係の法律問題)や交通事故をはじめとする賠償請求の分野を中心に、他の分野も含め多くのご依頼をいただき、現在も相応に忙しくさせていただいておりますが、事案の性質や依頼主のご予算などから利益率の低い仕事や不採算のものも多く、事務所経営者としては難しい判断を迫られる日々が続いているというのが率直な実情です。
弁護士業界を巡って生じたここ10年の時代の激変の中で、当事務所ないし私のあり方についても色々と考えていかなければならない点は生じていますが、時代の激変というマクロ視点と「一人一人の速度が異なる(特に、岩手は周回遅れと最先端の双方が混在している)」という幅広いミクロ視点の双方を見据えつつ、「地域社会やこの地を愛する人々のため、今、何が法律実務家に求められているか、何ができるか、すべきか」を基本に、皆様に必要とされ、ご期待に応えることができる事務所を今後も目指して、地道に努力し続けたいと思います。