日本初の女性弁護士の知られざる物語と朝ドラ
今月の日弁連の機関誌「自由と正義」の冒頭で、鳥取出身の「日本の女性弁護士第1号」の方(中田正子弁護士)をNHKの朝ドラ(連続テレビ小説)の主人公に抜擢して欲しいという鳥取の先生の投稿があり、サブヒロインなどの物語も交えた本格的な「あらすじ案」も載せられていて、なかなか読み応えがありました。
それによれば、その方の通学先の校長が新渡戸稲造博士なのだそうで、岩手弁護士会も支援し、バーターで新渡戸校長の出番を増やして欲しいと交渉しても良いのでは?などと余計なことを思いました(演じるのは誰が相応しいでしょう?丸いメガネが似合うイケメン紳士なら阿部寛氏?或いは「岩手の偉人ならどんとこい」の村上弘明氏?)
その学校で主人公に法律を教えていたのが「民法の神様」こと我妻栄先生で、キャラの位置づけが「五代さま」に近いのだそうです。テレビ化が実現すれば、米沢の生家(我妻先生記念館)に聖地巡礼する人も増えるのかもしれません(添付のとおり、私は平成25年にお邪魔しました)。
そういえば、我妻先生は安倍首相の祖父こと岸信介もと首相の親友とのことで(後年に安保条約改定を巡り対立したエピソードもあります)、若き岸青年の登場シーンも作れば、官邸(或いは官邸寄りと囁かれる?NHKの現会長)のテコ入れも得られるかもしれませんね(と言いつつ、実際の脚本では国家観を巡って二人に大喧嘩をさせたりして・・)。
或いは、大河ドラマ「山河燃ゆ」風に戦前戦後の司法(ひいては人権ないし人間の尊厳)のあり方を巡る様々な対立やエピソードを絡めた群像劇に仕上げていただければ、司法関係者としては見応えのある一作になりそうな気もします。