お別れのゆっちゃんと、あの頃の無化調
2ヶ月ほど前の話ですが、盛岡駅前通のラーメン店「ゆっちゃん」が閉店すると聞き、最後のお別れに行ってきました。で、懐かしの一曲を混声合唱で。
さ~よ さよなら~ ゆっちゃん
さ~よ さよなら~ ゆっちゃん
わすれない この味 いつまでも
恥ずかしながら食べログの投稿をみて初めて気づきましたが、こちらは「無化調」を売りにしたお店だったのですね。
これまで味の繊細さの反面、微妙に物足りなさを感じていましたが、最後の最後でようやく得心できました。
東京時代=平成13年頃、都営浅草線の中延駅から徒歩10分ほどの場所に、当時、ラーメン王の人達が「日本で一番美味しい無化調」と絶賛していた「桃桜林」というお店があり、一度だけ行列に並んだことがあります。
そのお店では、ツウの人達は「ナシナシ」(調味料なし、油なし?)でいただくのだそうで、私も店主さん(ワンオペおっちゃん)に「本当に大丈夫かい」とお約束の言葉を言われつつ、折角なのでお願いしました。
あとにも先にも、「これはきっと美味しいものなのだろうけど、自分はこの味が分かるレベルではない。そもそも、これはラーメンと呼ぶべき食べ物なのか、別の名称が相応しいのではないか」とラーメン店で感じたのは、その一度だけだと思います(メニュー名も、当時から「手打ち麺とスープ」でした)。
それはさておき、私が「ゆっちゃん」に伺ったのは平日の昼でしたが、別れを惜しむ多くのお客達で賑わっていました。
延々と閉店セールを続ける大阪の某物販店のように、ゆっちゃんも「閉店しようと思ったけど、やめた!」と遠慮無く翻して、いつの日か復活を果たしていただければと思います。
そういえば、最後まで、店名の由来が分かりませんでしたね・・