インチキ任意整理に注意喚起し続けて幾年月、今更?の報道と弁護士会

先日の岩手日報で、都会のごく一部?の弁護士・司法書士による「インチキ任意整理」に注意喚起する旨の記事が出ていました。

昔から私の投稿をご覧いただいている方はご存知のとおり、この件では4年前と2年前に引用の記事を投稿しており、残念ながら新聞記者などにはご覧いただけなかった?ようですが、業界人なら何年も前から把握し対処が必要ではと思っていた問題でした。
CMやネット広告で「任意整理」を宣伝する都会の弁護士等の仕事に接して感じた疑問について | 北奥法律事務所 (hokuolaw.com)
多重債務を巡る「不毛な任意整理の費用負担被害」の問題について | 北奥法律事務所 (hokuolaw.com)

根本的には、日弁連などが業界内で業務内容や費用に関するルール・ガイドラインをきちんと定めて、逸脱する輩には厳しい制裁を加えるという対処が必要だと思いますが、延々と放置され、私のような「自称・良貨」が今も駆逐され続けている?のは、残念というほかありません。

以前も、「現在の弁護士会は組織崩壊(自治終焉)に至る過渡期(スタートライン)では」と書いたこともありますが、こうした問題に世間の方々にも関心を深めていただき、政治家云々に限らず、適切なガイアツを行っていただければと願っています。

記事にも触れられていましたが、岩手弁護士会消費者委員会では、8月に「大量広告による不適切な債務整理110番」と題して、緊急電話相談を行ったそうです。

ただ、タイトルの長ったらしさは否めず、端的に

「インチキ・デタラメ債務整理」とか「搾取的任意整理」

と題した方が良かったのでは、と思わないこともありません。

私はその企画の担当はしませんでしたが、「県内の気軽に通える弁護士」の一人として、インチキ債務整理被害に限らず、ご遠慮なくご相談いただければと思います(無料相談は、原則として法テラス扶助基準に該当いただく必要がありますが・・)

後日、電話相談のご担当から、残念ながら相談はごく僅かな件数に止まったと聞きましたが、弁護士に限らず「悪徳専門家による被害」を様々な形で周知啓発する営みが必要だと痛感します。