ドンパン再訪と角館の唐土人(もろこしびと)

更新が遅れましたが、11月の秋田訪問の続きです。

今回の件は、紅葉の最盛期に一日くらいは遠出させていただきたいと、まだ訪問歴のない大曲の旧池田氏庭園をはじめ、幾つかの名所を拝見してきたものです。

で、高速=横手経由で大曲で下車し、池田氏庭園→分家庭園等→大曲中心部で昼食のつもりが、迷走の末に道の駅なかせんに辿り着きました。

この地は、昔々に一世を風靡した「ドンパン節」の里と呼ばれています。以前も似たような一節を作ったことがありますが、刑事訴訟の判決を機に、二番煎じを。

紀州のドンファンより秋田のドンパン
検察泣かせの難事件より道の駅なかせん
貴族の柵麻呂よりダべべの柵太郞(前回参照)
休業の道の駅食堂よりぼだっこおにぎり

 

・・って、道の駅のレストランなのに土曜定休って、そんなのアリか。
それでいいのか、道の駅なかせん。

ちなみに「ぼだっこ」とは、秋田で塩鮭のことを指すそうです。

諸般の残念な事情から、旅先での名物料理や豪華美食にはご縁の乏しい人生というのがお恥ずかしい有様です。
ドンパンの里は秋田の主要な桜の名所の一つで、その時期にまた来てみたいものです。

帰路は一般道(仙岩峠)経由としましたが、せっかくなので他の季節に何度かお邪魔した角館に立ち寄り、喧噪の中で一句。

人混みは飽きたが来たよ角館

中国人観光客も多数ご来場のようですが、樺細工や生もろこしも購入されたのでしょうか。

唐土の人もゆかばと店さ行ぐ

  

秋田日帰り紅葉編の最後に、角館名物?黒塀ソフトをいただきました。
ニコちゃ(以下自粛)や魔人ブウではありません。

が、食べ出した直後に黒塀が破損し、大変な思いをしながら美味しくいただきました。
それでいいのか、武家屋敷の里・角館。

そういえば、隣の田沢湖町こと生保内の里は、秋田戦争の盛岡藩の焼き討ちで灰燼に帰したため、江戸期の建物が残っていないのだとか。

角館に限らず田沢湖町側も、岩手の支援で往時を偲ばせる上品なまちづくりを行っていただければと思わないでもありません。

というわけで、秋田の去り際に一首。

太平の世に 黒塀も脆くなり
海の向こうはいつのことやら