ロータリーへの入会に関するご挨拶
3月に、盛岡北ロータリークラブに入会させていただきました。先日の地区(岩手・宮城)の会報にも新入会員の1人として掲載されていましたので、ロータリー会員の方は既にご存知かもしれません。
今後は、市内の他のクラブにも、メークアップ(例会の欠席補填)の関係でお邪魔させていただくこともあると思いますので、その際はよろしくお願いいたします。
入会の経緯ですが、もともと、後記の理由で、JCを卒業した後は、市内のどこかのロータリーに入会できればと思って、市内の各クラブのHPを検索していました。で、ちょうど、私が盛岡JCで大変お世話になったS先輩のお父さんが盛岡北RCの会員をされているのを発見した上、同クラブは現在、弁護士の現役会員がおらず、「一業種一人」を原則とするロータリーの考え方からも、受け入れていただけるのではないかと考えて、Sさんにお願いし、取り計らっていただいたという次第です。
私は、亡父が40年くらい二戸ロータリークラブの会員をしており、幼少時からロータリーに接することが多かった上、実家が商売(小さな酒類卸等の企業経営)をしている関係で、二戸RCの家族旅行会だけが、観光地に出かける唯一の機会で(クリスマス会?も何度か行きましたが、そうしたイベントもロータリーでしか経験していません)、子供心にロータリーに華やかで肯定的なイメージを持っていたこと、父自身が会員として強い誇りを持って参加していたこと(上着には常にロータリーバッジを着けていました。私は弁護士業に誇りを持っていますが、恥ずかしながら着け外しが面倒なので、いつも財布の中です)などから、子供の頃は大人になったら必ずロータリーに入会したいという思いを持っていました。
そのため、弁護士になった直後の二十代半ば、まだ東京で働いていた時代に、同業の大先輩の先生に、岩手に帰ったらロータリーに入会したいと相談したところ、君は若いから先にJCで修行しなさいと言われ、さらに、平成16年末に盛岡で開業後してすぐ、偶然にも、実家がお世話になっている北日本銀行の二戸支店長だった方(二戸RCの会員でもあり、ご近所だった関係で店番をしていた私も何度かご挨拶していました)にお会いする機会があり、同様の相談をすると盛岡JCへの入会を取り計らっていただいたので、平成17年にJCに入会しました。
そんな訳で、平成25年末にJCを卒業した後、市内のどこかのロータリーに入会できればと思っていたのですが、1つ、問題がありました。
JCに入会する際には、会員としての活動を懸命に行って、ロータリー会員になっているOBの方に誘っていただけるような身分になりたいと思っていたのですが、関係者の方はご存知のとおり、恥ずかしながら、JCでは入会から2、3年程度で本業(昼と深夜)と兼業主夫業(夜)のためパンクしてしまい、その後は卒業まで5年以上も幽霊会員化し、OBどころかJC本体にも恥ずかしくて顔を出せない、たまに出ても居場所すら作れないような身分になってしまいました。
そのため、卒業の際にどなたかに入会を勧められるということもありませんでしたし、自分からお願いするのも情けなくてできないという気持ちもかなりありました。ただ、それでも、私にとっては、岩手で開業すると決めたときからロータリーへの入会を必達目標に据えていたこともあり、恥を忍んでSさんにお願いしたところ、快諾いただいたという次第です。
幸い、ロータリーの例会は昼間が原則のため、兼業主夫=夜が肉体労働時間となる私には、かえって都合がよく(しかも、会場が事務所から歩いてすぐの場所)、しかも(あまり有り難くないことに)弁護士増などで昔よりも仕事が減って時間の確保も付きやすくなってきているので、JC時代よりも出席しやすい環境が整っています。ただ、肝心の会費を稼ぐ力が大幅に落ちたのが悩みの種ですが。
余談ながら、二戸出身なので、盛岡「北」RCに入会できて、個人的にはとても嬉しいという面があります。といっても、盛岡にある東西南北などの各クラブは、住所等で区分しているわけではないようですが。
そんなわけで、ようやくロータリーに入会できたことで、今は心底ホッとしているというのが正直なところです。私も自分の人生に大した願望を持っているわけではなく、こうして自分の事務所を作り上げ、曲がりなりにもロータリアンとしての1歩を踏み出せたので、与えられたか自分で敷いたのかはさておき、子供の頃から薄々意識していたレール(要するに「なりたいもの」)は、一応、達成したのだろう、あとは、どれだけ地域に内実のある奉仕ができるかで人生の意義が決まるということなのだろうと思っています。
最近まで知りませんでしたが、ロータリーは私が想像していた以上に平均年齢層が高く(盛岡北RCは特にその傾向が顕著で、私がJCでお世話になった方々のお父さんやその世代の方々が会員の大半を占めています)、父のように40歳前後に入会する方は多くはないようです(父の場合、祖父が早世したことも影響しているのでしょう)。そうしたことなどから、この年齢・身分での入会に分不相応とのご批判もあるかもしれませんが、以上のような経緯に依るものですので、ご理解のほどお願いいたします。
また、ロータリーもJCと同じく(JC以上に?)、数十年前に比べると会員総数がかなり減っているようです。私自身が偉そうなことが言える立場ではありませんが、決して、功成り名を遂げた地域の重鎮の方でないと入れない団体ではないようですから、同世代の方々には、ぜひ入会を検討いただければと思っています(お父さんが入会されている方も、他のクラブに入会するなどして、二世代で会員になっている方もあるそうです)。
今、入会時に交付されたロータリーの入門書を拝読してますが、「ロータリーの奉仕は個人個人の発意にあり、奉仕の主体はロータリー(団体)ではなくロータリアン個人である」とされ、団体行動よりも会員の個人としての行動を通じた社会への奉仕を重視しているため、集団行動に適性のない私には、かえって向いている面があるのかもしれません。
若い頃は、外国で隠者のように暮らしたいとか、各地を転々として生きたいなどと思ったこともありますが、ここに至って自分の生き方がほぼ定まったように思われ、悔いのない後半生にしていければと思っています。