今年の漢字が知る涙と、来年に託されたもの
年末恒例の「今年の漢字」が京都の清水寺で発表され、「戦」の文字が選ばれたとの報道を拝見しました。
「今年の漢字」は「戦」 ウクライナ侵攻や物価高との「戦い」 | NHK | ニュース深掘り
私は、今年の漢字は「涙」が相応しいのではと思っていました。
非道・不本意な戦乱に苦しむウクライナをはじめ、多くの海外の人々が今も強いられ続ける涙。
凶弾に散った安倍首相の無念の涙。
銃撃犯を含む統一教会被害者の人々などの涙。
今もなお様々な形でウイルス禍に苦しむ人の涙。
押し寄せる物価高などに翻弄され苦しむ人の涙。
野球やサッカーなどで活躍した選手達の感極まる涙。
それらに夢を託して熱狂し、一喜一憂した人々の涙。
首相に限らず、今の社会を運営する数多の人々は、それらの涙を受け止めきれているか。
目を背けさせるため、誰かがまた、余計な「戦」を起こそうとしていないか。
来年も、今年流れた多くの涙の重みを忘れることなく、自分の現場にある「戦」でベストを尽くすことだけは、せめて、心がけていきたいと思っています。