新年のご挨拶と自分に残されたもの
新年にあたり、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
昨年も、錯綜した複雑な相続案件の処理をはじめ、後見・離婚など親族関係の問題、企業倒産や黒字廃業(店じまい)支援、個人の債務整理、交通事故その他の賠償請求や企業間取引紛争、不動産関連、行政訴訟など各種の民事紛争、刑事事件など様々な案件の対応をお引き受けし、多くの案件で、良好或いは穏当な成果を挙げることができました。
当事務所も開設から21年目となりましたが、研鑽の姿勢を忘れず努めて参りますので、今後も、変わらぬご愛顧のほどお願い申し上げます。
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正月にも深夜に一人、事務所で書類仕事に明け暮れていると、これが五十を過ぎた自分の天命なのかは分かりませんが、つくづく自分にはこの場所しかないのだろうと感じるところはあります。
地域の皆さんのためなどと取り繕いながら、本当は自分の居場所を守るために闘っているだけなのかもしれないと薄々感じつつも、そうであればこそ、お互いのため、今後も死力を尽くしていかなければならないというほかないのでしょう。
この仕事をしてこの年まで生きると、人々が多くの場面で様々な取り繕いをしている、そうしなければ誰もが生きていけいないのだろう、社会はそれにより成り立っているとみるほかないのだろう、と感じることが多くあります。
それでもなお、誰もが言いたいこと・言うべきことを言い、その上で無用の諍いをすることなく笑い合って生きていける社会を、夢物語なのだろうと感じつつも、心のどこかでそれを目指し、今後も試行錯誤しながら駄文を書き続けたいと思っています。
本年も、よろしくお願い申し上げます。