早慶戦vs北東北トリコロール三国志
先日、野球の早慶戦に関して作成されたポスターが、鮮やかな赤と青の組合せ、構成の巧さや印象的なキャッチコピーなどを巡って、FBをはじめネット上で大いに話題になっていました。
http://www.asahi.com/articles/ASH5X552PH5XUTQP024.html
http://full-count.jp/2015/06/04/post12180/
これについて、ふと思ったのですが、
①赤と青に白を加えれば、フランスの国旗(トリコロール)になる。
②二戸地域は、北東北3県(の境目にある二戸や3県の周辺地域)を「トリコロールエリア」と称して、振興目的の雑誌を刊行している。
③他方で、増田県政の初期には、道州制論議なども絡んで3県の連携なども話題になったが、流行の廃れか県境不法投棄事件の影響?か、その後は連携気運が冷え込んだまま、現在に至っている。
④北東北3県は、地理的・歴史的な事情もさることながら、人口減少や自殺(自死)問題など共通の地域課題も多く、相互の連携ないしそれを前提とした一体となった地域づくり、アピールが必要なエリアである。
というわけで、北東北3県も、早慶戦ポスターの真似をして、二者対決ならぬ三つ巴の対決を演出して、共同して対外的なPRをしても良いのではと思いました。
その場合も、「トリコロール」ではピンと来ませんので、「北東北三国志」などと対決色をイメージさせるようなキャッチコピーを作ってはいかがかと思います。
また、3県の色の配分を決めなければなりませんが、青は「青森」でしょうし、秋田は「秋→紅葉」のイメージで赤でしょうから(県旗も赤色ですし、佐竹家の華やかなイメージがありますし)、残った白が岩手ということになりそうです。実際、岩手は3県の中でも一番、地味なイメージがありますので(ブランド力ランキングでも3県で一番下ですし)、白がお似合いというべきかもしれません。
余談ながら、前記の「トリコロール」という雑誌も、少し調べただけですが、北東北3県で色の配分をしているのか、よく分かりませんでした。イメージ戦略という点からは、なるべくカラーをはっきりさせて売り出すべきではと思います。
で、ポスターないし対決ごとのキャッチコピーですが、さしあたり、早慶戦ポスターを真っ正面から真似ると、チアリーダー対決編では、こんな感じになるでしょうか。
「のぞみん以来パッとしないわね、秋田さん」
「学歴自慢で炎上がお似合いよ、岩手さん」
青森は?というと、秋田が近いこともあり、いわゆる美人県のイメージは間違いないと思うのですが、著名人だと藤川優里市議しか思いつかず、若い女性タレントさんのイメージがあまりありません。ネット検索で、新山千春さんがいることを思い出しましたが、ケンミンショーで見かける以外に存じておらず、すいませんが、ネタとして思いつく話がありません。
あと、念のため付記しますが、上記はネット上で流布されているニュースをネタにしたジョークの類であり、他意はありませんので、当事者(まかさご覧になるとは思いませんが)及びファンの方々はご不快な思いをなさらないよう、ご寛容とご容赦のほどお願いします。
他にも、子供同士が自県の妖怪ネタ(座敷わらし、なまはげ等)をネタにして張り合うパターンも、妖怪ウォッチ全盛の現在、受けが良いのではと思います。妖怪自身が登場して早慶戦ポスターを真似れば、こんな感じでしょうか。
なまはげ「太平洋側のこども達の泣き叫ぶ声が、イチバンのごちそうだよ」
河童+座敷わらし「おどかす以前に日本海の大雪に埋もれないよう、ご自愛するのである」
河童+座敷わらしは、パッカー大佐と「ぼっこ」を採用してもよいでしょうし、余勢を駆って、「鉄神ガンライザーvs超神ネイガーvs跳神ラッセイバー」というヴァージョンを考えてもよいと思います。
あとは、知事に武将風の格好をしていただき、
「津軽(弘前)と南部(八戸)の内乱を煽動し、青森を弱体化させるのじゃ」
「岩手こそ、伊達(県南)を唆して南部(盛岡)を挟み撃ちじゃ」
といったパターンも考えられますでしょうか。早慶戦ポスターの真似にこだわるのなら、
青森県知事「トラウマになるまでホラ吹いてやる、岩手のことを」
岩手県知事「思うぞんぶんホラ吹かせてもらうよ、青森の空に」
といったところかもしれませんが、さすがに悪ノリ的で、無理がありますね。
あと、3県で全国トップを占める産物などがあれば、それをネタにすることも良いのではと思いますが、「3県で全国1位~3位を占める産物」というのも、あまり聞いたことがないように思います。
「3県で全国トップ独占」というと、自殺率や人口減少などという暗い話題をイメージしてしまいますが、後者はまだしも前者はコピーに使うのは賛否両論ある(よほど巧く作らないとバッシングの嵐になる、反面、巧く作れば自殺防止キャンペーンとしても生かせる)ということになりそうです。
早慶戦ポスターをそのまま拝借すれば、こんな感じでしょうか。
「岩手に勝つだけのワースト脱出など、したくない(秋田)」
「三県そろって皆が幸せな国になってこそ、意味がある(岩手、青森)」
特産品に関してはリンゴ(青森)も米(秋田)も1県が他を圧倒していますし、桜も世間的には青森(弘前)、秋田(角館)、岩手(北上)で順位が固定されており、対決形式としては盛り上がらないのかもしれません。
ただ、こうして幾つか見てみると、青森・秋田に比べると、岩手には自慢できるような1番がどれほどあるのか、心許なくなってきます。
すぐに思い浮かぶのは漆ですが、ネタの地味さもさることながら、他の2県では生産自体を聞いたことがありません。あと、岩手が生産量1位と言えば、アワビとワカメとホップくらいでしょうか。
これらも、「原料供給のみで、加工品として全国区のネタ(ブランド商品)が乏しい」という残念な実情のせいか、お国自慢のネタとしてはあまり盛り上がらないようにも思われ、そのことも、「地味な岩手」を象徴する事象というべきなのかもしれません(企業チックに言えば、下請ばかりで自社の有力PB商品がない会社、という感じに見えます)。白だけに、「オシラサマがお似合いよ」、とかチアリーダーに言われてしまいそうですが、逆転の発想で、「地味っぷり日本一」とでも叫んで売り出すのも、岩手の賢明な選択なのかもしれません。
私はケンミンショーが好きで、ビデオに撮って(お約束シーンに限らず全編をじっくり見る転勤ドラマ以外は)早送りで飛ばしながら見ているのですが、同じ「3県」でも、北関東3県は県民やタレントさん同士が元気に張り合うシーンがよく登場し、ある意味、羨ましく感じています(この3県は、平均寿命でも東海地方や沖縄と並んで上位に来るようで、塩分とアルコール取りすぎ三兄弟というべき北東北3県にとっては学ぶべきところが多そうです)。
「北奥」法律事務所の看板を掲げる身としては、ぜひ北東北3県の交流・連携を盛んにしていただきたいところであり、北関東3県などを見習い、互いに連携して盛り上げる努力を行っていただきたいものです。
少なくとも、
「我が県(県民)の繁栄(生活)しか、考えてない」
というのでは、全国の方々に、
「それは視野せまい」と笑われることでしょう。