龍泉洞とブルーチーズ

以前、TBSの「世界遺産」で、極上チーズを生んだ羊と洞窟(南仏のコース地方とセヴェンヌ地方)が取り上げられており、拝見する限りでは、ロックフォールという世界で最も著名なブルーチーズ(青カビチーズ)の産地となっていることが、世界遺産として認定された大きな要因のように見受けられました。
http://www.tbs.co.jp/heritage/archive/20130922/

そのチーズですが、石灰岩が浸食され網の目のように作られた洞窟にチーズを保管すると、その洞窟にだけ繁殖する菌のおかげで極上のブルーチーズができあがるのだそうです。

で、後で思ったのですが、日本の鍾乳洞も、「石灰岩が浸食され網の目のように作られた洞窟」ですので、例えば、岩手の龍泉洞やその近辺にある幾つかの洞窟で、高級ブルーチーズを製造し、それをブランド化して販売することはできないのでしょうか。

とりわけ、龍泉洞の近辺(北上高地北部)は本州でも有数の乳業が盛んな地域ですし、我が国には高級チーズを国産する文化等があまりない(仏国などから高い代金を払って高級チーズを輸入するのが通例)と理解しています。

最近では、NHKの「プロフェッショナル」で取り上げられた岡山の方のようなケースもあるのでしょうが、岩手でも、そうした試みに挑んでいただける方の出現を期待したいものです。
http://www.nhk.or.jp/professional/2013/1014/

セヴェンヌ地方の羊の大移動と櫃取湿原などの放牧を重ねるなどして、この地域全体のプロデュースも考えていただければ、なお良いのではと思います。