函館ラ・サールと北東北のお受験・私立学校の光景
数年前に函館ラ・サール学園盛岡支部の支部総会に参加した際に感じたことを書いてFBに載せた文章がブログ投稿未了になっていたので、今さらながら掲載することにしました。
盛岡支部といっても、東北の青森(と福島)以外の県の在住者(ご家庭)により構成されており、現在は、宮城のご家庭が圧倒的多数になっています。
仙台(宮城)から入学する方は増加傾向にあるのに対し、盛岡・岩手から通学させる方はごく限られているようで、残念ながら、前年の入学者は中学1名、高校(外進)1名のみで、その年に至っては、中学は同一世帯(兄弟)の入学者1名、高校は外進なし(中学からの進学者1名のみ)=岩手では新たな世帯の加入が無しという状況でした。
前年は高3生(世帯)が沢山いらしてPTA(ご両親)も賑やかに活動されていたこともあって、その点は残念なことと言わざるを得ません。
盛岡に関しては、岩大附属は言うに及ばず新設された盛岡中央附属との争奪戦?という様相を呈しているのかもしれませんが、「お受験」なるものを若干なりにも経験した身としては、母親に喚かれる子供がとても気の毒・・もとい、高校どころか大学レベルじゃないかと感じる問題集や過去問に悪戦苦闘する光景は、相応に意義があるのではと思わないでもありません。
そんなわけで、岩手の子供たちにもっと学で身を立てるチャンスを、ということで、
北日本で一番の難関中学(自称)に、君は挑まなくていいのか?
などと、挑発的なコピーを岩手日報か県内テレビなどで宣伝して欲しいなどと思ったりもしますが、他の私立中などからクレームが来そうなので、第2案として、
あなたがたの経済力と狂気。今こそ、お子さんのために。
というのも考えましたが、これでは小学館からクレームを受けてしまいますので、どうしたものやらです。
私個人の経験に照らして、
家庭にあまり居場所のないお父さん、小学6年生に司法試験レベルの憲法の講義をして威厳を示しませんか。お受験対策として・・
などという宣伝文句も魅力的ですが、これでは県内で数人しか対象者がおらず、ボツと言われそうです。
(追記)
この投稿を当時、FBで行った際、他の方から、寮生活が気の毒だという趣旨のコメントをいただいたようなのですが、ああいう不自由な環境であればこそ、子供達は自身の自我の置き場所を模索して、アイデンティティを深めることができる面もあったりもしますよ、と経験者の一人として返信しました。
ただ、中学であれ高校であれ、岩手・北東北の大半の家庭にとっては著しい異世界でしょうから、事前に「こうした光景があるが、なんとかやっている(ので、合っているかもと思う子は気が向いたら来てね)」的な広報が、何らかの形でなされるのが望ましいとは思います。
当方は狂気担当者のご方針により塾のお世話にはならなかったので、市内の塾のことは存じないのですが、函館ラ・サールに関して言えば、高校入試(私のとき)以上に、中学入試の問題(特に、社会と国語の一部)は
「ふざけんなよ、高校か大学受験じゃねぇか」
と言いたくなる問題が、一定数含まれていました(算数は、きちんと勉強すればきちんと回答できる良問が相応にあるのだそうです。私には分かりませんが・・)。
詰まるところ「正確な知識がなくとも、本質的な理解さえあれば、正解の選択肢だけは辛うじて選べる」という、センスのよい人を選抜するための試験(旧司法試験の択一試験に似ています)という面があるように感じられました。
反面、そうした設問への向き合い方などをきちんとトレーニングすれば、べらぼうに頭のよい人でなくとも一定の点数を取ることも可能なので(これは旧司法試験の択一試験も同じでした)、結局は、過去問学習を6年生の中盤頃から、過去問に挑戦できる程度までの概ねしっかりした学習をそれ以前までにしっかりとできるのであれば、学校に入学できる程度の学力は何とかなるのではと思われます。
私は、「特殊なご事情を抱えた大人の方々向けの個別指導授業」で精一杯ですので、残念ながら他家のお子さん方のお世話までは不能ですが、地元の塾の指導者の方とよい出会いがないとのことでしたら、どのような学校への進学を検討なさるにせよ、ぜひ、家庭教育(通信教育の家庭での喚き・・もといご指導)の充実を図っていただければ幸いです。
ご存知かもしれませんが、こちらは投稿の元ネタの一つですので、ご覧になってみてもよいかもしれません。
【祝ドラマ放映開始】マンガ「二月の勝者」を塾経営者が語る 受験を超えて