地球温暖化対策プロジェクトチーム
平成16年から18年頃まで、日弁連公害対策環境保全委員会の「地球温暖化対策プロジェクトチーム」に所属していたことがあります。
日弁連の公害環境委員会は、私が所属する廃棄物部会のほか、水部会、化学物質部会、環境法部会、自然保護部会、原子力・エネルギー部会など、7つの部会に分かれて活動しています。
そして、それとは別に、部会横断的なテーマや新たなテーマを取り扱う場合に、有志がPTを作って、調査・意見書などの活動をしており、地球温暖化、水俣病、低周波音、東アジアの環境問題などを取り扱っています。
私は、平成16年に地球温暖化PTが発足した際、廃棄物部会からも一人を出向させよとの話があり、当時、部会では一番下っ端(若手)だったため、拝命に抗うこともできず、参加していました。
主力の先生が京阪神の方々だったため、何度か大阪に出張し会議に参加したほか、経団連や東京都庁への聴取に参加したことなど、懐かしい思い出です。
私自身は、地球温暖化の専門家などと言える身ではなく、主力の先生方の議論を拝聴し、意見書のごく一部のパートを担当するのが精一杯でしたが、当時、排出権取引(キャップ&トレード)や自治体の取り組みなど、地球温暖化を巡る様々な論点に関する資料を頂戴し、多少は勉強させていただきました。
地球温暖化PT自体は、平成18年に意見書を出して一旦解散し、その後、平成20年?頃に第二次PTが編成されたのですが、そちらは参加を辞退させていただいたため、平成18年以後、地球温暖化問題には全く縁のない状態が続いています。
最近、事務所の古い記録の整理(廃棄)を始めているのですが、温暖化PTの記録も、あれから出番がないまま、先日、ようやく当時の記録の大半を廃棄することになりました。
その中には、当時、温暖化問題を巡って議論されていた様々な関連テーマに関する新聞記事や欧州の温暖化対策法制など、地球温暖化問題に本腰を入れて取り組んでいる方にとっては、資料としての価値が相当にあるものも多く含まれていました。
そのため、県内等でそうした方にお会いする機会があれば、お渡ししたかったのですが、機会に恵まれず、残念というほかありません。
地球温暖化以外にも、公害対策環境保全委員会の関係者が作成した、日弁連等の様々な意見書も、平成10年頃から現在のものまで、ある程度は保存していますが、出番のない状態が続いています。
当事務所としても、古い記録の廃棄等が必要な段階に来ていることもあり、どうしたものやらです。
弁護士を15年も続けていると、何年も前に、色々なことと関わっていたことを思い返すことがありますが、現在まで何らかの形で続いているものは必ずしも多くはなく、その点は残念に思います。
時代の変化なのか、社会が大切なものを置き去りにしているのか、自分でもよく分からないというのが正直なところです。