北奥法律事務所

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遠野の水光園から二戸の水光苑への追憶とお尋ね

前回も投稿したGW中の遠野巡りの際、観光名所の一つ、たかむろ水光園に行きました。
https://www.tono-suikouen.jp/
https://tonojikan.jp/kanko/suikoen.php

昭和期に作られた人口池ですが、崖上の浄水場から大量の水が滝となって流れ込み、十分に風光明媚な場所と言えるでしょう。

ところで、水光園に関しては、二戸ゆかりの方々にぜひ伺いたいことがあります。

40年前の二戸をご存知の方ならお分かりかと思いますが、現在の二戸ロイヤルパレスが存在している(先般閉鎖されたそうですが)場所には、当時、「水光苑」と呼ばれた宴会施設がありました。

二戸RC(ロータリークラブ)の例会場などで利用されていたせいか、幼少期の私は何度かお邪魔しており、もし現在も存続していれば、昭和レトロ感満載として見直されていたと思える、味わいのある作りだったような記憶が微かにあります。

この二戸の水光苑ですが、その名のとおり敷地に大きな池があったような気がするのですが、幼少期の微かな記憶のため勘違いの可能性が高く、全く自信がありません。

また、たかむろ水光園が開設された時期は、二戸の水光苑の最盛期とさほど離れていないはずで、双方の接点があるのかも不明です(なお、水光園(苑)で検索すると、全国に幾つかの施設があることが分かりますが、互いの関係性は無さそうです)。

もし、在りし日の水光苑の姿をご存知の方がおられましたら、コメントを頂戴できれば幸いです。

ともあれ、たかむろ水光園の庭園施設自体は、現在はさほど注目されることもないせいか、寂れ感が目立っており、上部の温浴施設の収益でどうにか維持されているのだろうという印象は否めません。

イベントや映画撮影などで活用できそうな古民家群があり、少し傷んでいる雰囲気が、かえって味わいを醸し出しているので、どうにか活かしていただきたいものです。

 

遠野からの薫風

今年の連休は山積する仕事や有り難くない雑事に追われて終わりましたが、家族1名の要望で、遠野に日帰りでぶらり旅しました。

最初に、高速を下りてほど近い場所にある、あまり観光客が来ることのない名所に行きました。

周囲はありふれた樹林帯ですが、この谷間だけ、羅漢像が彫られた多数の花崗岩に埋め尽くされています。

花崗岩はいずれも深く苔生した状態なので、羅漢像はほとんど確認できませんが、かえって神秘的な印象を高めていると言えるでしょう。

さしずめ、遠くの苔寺より遠野の五百羅漢、といったところでしょうか。

次に、中心部に赴き、最近オープンした「こども本の森」に行きました。

書籍が整然と本棚に並ぶ光景は、スーパーカミオカンデを彷彿とさせますが、建物の外からは、内部の光景は到底想像できず、古民家活用の新たな可能性を示したものと言えるかもしれません。

この日の遠野の国道沿いのジンギスカン等の著名店はすべて大渋滞で、当方は、ごはん屋「花りん」にて唐揚げカレーをいただきました。ボリュームが多く、盛岡の「とんかつ熊さん」の遠野版という印象です。

その後は、定番の淵で観光客に叫んだカラスの鳴き声を訳して一首。

昨晩に俺達キュウリをかっぱらい やった!カッパ!と闊歩する君

そして、隣接する遠野伝承園。

最深部の部屋は何も怖くありませせんが、部屋に続く通路の蛍光灯の回りには、この時期に限り大量に現れる禍々しい奴らが飛び交っており、恐怖体験に飢えた皆さんにオススメです。

門番のカメムシ怖い オシラサマ

その後、たかむろ水光園(次回に取り上げます)を経て、遠野物語の実質的な作者というべき佐々木喜善の実家や著名な水車などがある山口地区を散策しました。

こちらにも伝承を謳った河童淵がありましたが、近くには帽子が落ちており、河童の襲撃による被害者の遺留品かもしれません。

そして、遠野編の最後に、名勝・続石にて家族の未来を願って一句

少年の大志は続き 風薫る

巨石の下はゲートのようになっており、隙間を通ると異世界に行ける人もいるかもしれません。

この道も 花の入口 裏の道

異世界だけではく、若くして周囲の人々と違う人生を歩んでいる少年達にとっても、花の道が開けてくれればと願っているところです。

というわけで、今回も、どんどはりぇ。
写真をご覧になりたい方はFBをどうぞ。

誰もが才能を開花させる世界を夢見るダンブルドアは、偽善の狭間で孤独を余儀なくされるのか

連休期間中に、映画「ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密」を見ました。

正直、上映中はアクションシーン中心の退屈な映画なのかと思いましたが、後でWebで少し調べて、ようやく面白さが多少は分かってきました。

以下、作品の中身(ネタバレ的な話)とは別な観点から、感想を書きます。

ご承知のとおり、このシリーズは、魔法使いによる人類(マグル=ノーマジ)の支配を掲げるグリンデルバルドに、ダンブルドアとその協力者たる主人公らが立ち向かう物語が骨子となっており、それだけを見れば子供向けの勧善懲悪の作品ということになります。

ただ、前作では、グリンデルバルドも単純な悪党ではなく、彼なりの正義を掲げていたと記憶しています。

本作品の世界では、人類から迫害や何某かの抑圧を受けたり、能力を活かすことができず貧困など何らかの不満を抱えた魔法使いも相応におり、それを「能力の解放(人類への魔法の使用禁止の解除=魔法による支配)」により解決するのだという点が、彼の旗印・求心力として示唆されています(前作で、デップ氏が、そのように述べる下りがあった気もします。勘違いかもですが)。

ただ、今回は、その点=敵方の正義(彼が支持される理由)の説明がなく(作り手にとっては前作で済ませたとの認識かもしれませんが)、「魔法暴力で人類を支配しようとする悪い奴」的な描き方に終始したような印象でした。

そして、それを止めようとする主人公陣営の行動も、単に「相手は悪だ、だから相手の行動や価値観は全否定だ」と述べているようにしか見えず、思想的な葛藤を見出すことができなかったので、上映中は何となく退屈に感じたのでした。

***

ところで「自分が抱えた不満や身内の困窮(内部不経済)を解決する手段を、自分達が敵視する他者への暴力や収奪(外部不経済)に求める」というグリンデルバルドの主張は、現在の露国に喩えるまでもなく、暴力を振るう側のありふれた論理で、何の目新しさもありません。

これは露国に限った話ではなく、欧米日などの富裕地域(グローバルノース)も、自分達の社会の安定を図るため貧困地域(グローバルサウス)から様々な搾取を行ったり、海洋ゴミ等を含む汚染など(外部不経済)を転嫁させていると言われて久しく、「露国の方が、グローバルサウスとして、ノースの端(欧州の一員としてのウクライナ)に異議申立しているのだ」と見立てる人もいるかもしれません。

ですので「暴力で人を支配しようとするグリンデルバルドやプーチンは間違っている。倒すべきだ」というなら「構造的暴力を通じて世界中で搾取するグローバル富裕層(富裕諸国)も間違っている。倒すべきだ」という帰結になるべきと言えます。

少し前に一世を風靡した「人新世の資本論」のように?そうした主張をする論者も無いわけではありませんが、戦争やウイルス禍と比べるとインパクトが乏しいのか、或いは実践可能な具体論を欠くせいか、後者の議論は最近はすっかり下火になったようにも感じます。

ともあれ、現代のグローバル社会は、GAFAの創業者など魔法使いのような特別な能力・才能を有する一部の人が、特別な知恵と技術で世界に新たなサービスを提供し巨万の富を築くのを認めつつ、取り残された人々が貧困層に転落するのを防ぐことが大きなテーマであったものの、現実の格差・断絶は深まる一方というのが、ここ20年以上の現実ではないかと思います。

言い換えれば、「特別な力を持った人々が能力を発揮して社会に貢献し、その対価として大きな幸せを得ることができる一方で、そのような力を持たない人々も相応に幸せに暮らせる(酷い目に遭わない)社会」が現代世界の中心テーマですが、現状は、実現したというにはほど遠いと考えられているように思われます。

***

それを踏まえて改めて本作を見ると、気になるセリフが見つかるのです。

冒頭、グリンデルバルドは、ある重要人物に対し「お前はかつて俺の同志だった(が、今はそうではない)」という趣旨のことを語ります。

そして、終盤、その人物に対し「お前は俺としか分かり合えない、いつまでも孤独だ」とも語っています。

本作では、魔法使い達(魔法界)の伝統的な政策として、人類(マグル)に関わらずに生きるべきとされていますが、自らが強大な力を持つこの人物が、その政策の当否について見解を表明する場面があったか、記憶にありません。

グリンデルバルドのセリフからは、この人物=ダンブルドアは「魔法使いを解放しつつ人類を支配しない(魔法使いも人類も、魔法の力で共に力を合わせて幸せになる)社会」、言い換えれば、「特別な力を持った人々=魔法使いが能力を発揮して社会に貢献し、その対価として大きな幸せを得ることができる一方で、そのような力を持たない人々も、相応に幸せに暮らせる(酷い目に遭わない)社会」を理想としているのではないかとも思えてくるのです。

それは、理想主義的なユートピア思考ではあるものの、魔法と人類との隔絶よりも、グリンデルバルドの論理への対抗軸として、魅力的に感じるものと言うことができます。

平たくいえば、「強者(魔法使い)が自由に生きて(自己実現して)、それにより皆が幸せに暮らせる社会」と「強者が自由に生きて、それゆえに限られた者だけが幸せに暮らせる社会」という二つの世界観の対立という構図です。

ダンブルドアの思想をそのように捉えた場合、それを否定して「お前は孤独だ」と述べるグリンデルバルドは、グローバル社会なんて弱肉強食の搾取社会だ、能力主義(知価社会)はヒエラルキーが不可避なのに、皆が幸せになって欲しいなどというのは不可能かつ欺瞞だ、そんなことを吹聴する奴は自己矛盾に嫌気が差して孤独に沈むだけだ、というリアリズムを代弁しているようにも感じます。

乱暴に言えば、ダンブルドアはグローバル社会の勝ち組としての英米などの富裕層を、グリンデルバルドは、グローバル富裕層が作り上げた秩序に対し暴力により挑戦するロシア(や中国?)などの比喩という見方も可能かもしれません。

そして、そのようなダンブルドア(米国の勝ち組)に対し、グリンデルバルド(露国の独裁者)は、「お前は(どうせ勝っても)一人ぼっちだ。俺だけがお前のことを分かってやれる」といい、現に、ダンブルドアは(ハリーポッターシリーズで描かれるように)、さらなる圧倒的強者(ヴォルデモート)との関わり・対決もあったとはいえ、ある意味、孤独な人生を歩む(歩んだ)ようにも見受けられます。

であればこそ、ダンブルドアの今後の行動を垣間見ながら、このリアリズムにどのように抗うのか、グローバルノースの社会に生きる鑑賞者自身の実践が問われているのかもしれないというのが、最終的に私が抱いた本作への感想ということになります。

それはそれで、ハリウッド映画としては陳腐なメッセージというべきなのかもしれませんが、単なる勧善懲悪よりは、続きも見ようと感じることができそうな気もします。

一般的には、グリンデルバルドのセリフは別の意味で理解されるのでしょうが、私自身は、上記のような意味(思想的対立)も含めて解釈した方がより面白いのではと感じました。

と、あれこれ書きましたが、敵役の方は他作品で拝見したことが少なかったせいか、上映中は何度見ても松重豊氏に似ている・・と感じていました。

***

余談ながら、私は1年ほど前、エヴァンゲリオンの最終回(映画)を見に行っており、それ以来の映画鑑賞でした。

私は平成9年の司法試験・最終合格発表の当日(発表直前)に、当時のエヴァンゲリオン最終回(映画)を見ており、このシリーズにはそれなりに思い入れもあったので、しみじみと拝見しました。

鑑賞直前、昼食をとりながら、このようなことを考えていました。

「平成9年の映画は、アスカをヒロインとするような終わり方だった。今回のシリーズは、前回までの流れだとアスカとの関係が希薄だが、他の登場女性と懇ろになるような終わり方をするのだろうか。それだと、まるで『なんとかルート』みたいな、恵まれない男性諸氏のためのゲームのような感じになってしまうな。」

多くの方がすでに映画をご覧になったかとは思いますが、鑑賞後の感想はあえて割愛します。

 

薄く延ばした卵とじの「ひっつみ」が世に出る日を求めて

半年ほど前にFB投稿した記事の掲載も、ようやく最後です。この日(半年前のある日)は、昼に裁判所に所用があり、近くの北ホテルのレストラン窯で「ひっつみ定食」を美味しくいただきました。

ただ、大事なことなので何度でも言いますが、私の実家では「卵とじ」のひっつみを長年、愛食してきましたので、市内等のどこにも卵とじのひっつみを提供して下さるお店がない光景は、とても残念に思っています。

盛岡の方々は卵とじに馴染みがないのかもしれませんが(津軽の貝焼き味噌のように、卵とじは青森の文化かもしれません)、ひっつみは卵とじをした方が何倍も美味しいので、市内の飲食店関係者の皆さんにおかれては、プラス100円等で「卵とじサービス」を前向きにご検討いただければ幸いです。

あと、欲を言えば、キノコも椎茸ではなくナラタケ(二戸等ではカックイ。盛岡ではボリと呼ぶそうですが、カックイの方が音がいいと思います)にしていただければ、なお有り難いです(ナラタケ+鶏肉の組み合わせは、ひっつみ・蕎麦・雑煮など、どれにも抜群に相性が良いです)。

関連して、昔々に書いたこちらの記事もご覧いただければ幸いです。
「ひっつみ」に関する照会とお願い | 北奥法律事務所 (hokuolaw.com)

***

以上のFB投稿に、地元の先輩でもある二戸の著名人Kさんから「うちも昔は卵とじのひっつみだった(が、今は、見かけなくなった)」とのコメントをいただきました。

苦節四十数年、私の実家以外で、卵とじのひっつみを食べたことがあるという方に初めてお目にかかり、感動するばかりでした(笑)。やはり、二戸には、そのような食文化があるのかもしれません。

ともあれ、ぜひKさんの影響力で二戸や盛岡などの飲食店の方々に勧めていただければとお願いしました。

また、ひっつみは巨大な鍋に、ひっつみを可能な限り薄くのばし、グツグツした状態でひっつみを投入

→その後、グツグツ鍋に卵とじを投入

→共に極薄のひっつみと卵とじのハーモニーを、鶏肉等のダシの利いたツユで味わい至福のひととき、

というのが王道と認識しています。

というわけで、ウイルス禍明けにでも、Kさん?の仕切りで、パークホテルか馬淵川公園?等で

「南東北の芋煮に負けるな!北東北にはこれがある!」

とでも題して、自分たちで大鍋にひっつみ(と溶き卵)を入れて食べる一大パーティを開催いただき、それを皮切り?に、二戸の古くて新しい名物として売り出していただけないかと、願わずにはいられません。

北上から呼ぶ声

半年ほど前の話になりますが、ホテルエース盛岡の昼食ビュッフェを調べていた際にホテルのサイトを見たところ、公式ブログ「盛岡放浪記」のトップ写真が盛岡ではなく北上市の風景になっているのに気づきました。
https://www.hotel-ace.co.jp/blog/?p=6987

盛岡のホテルなのにナゼ?と不思議に思った矢先に、北上の会社さんからご相談の問い合わせがあり、新規の顧問契約の申込みまで頂戴しました。

お話しによれば、以前から当事務所のサイトをご欄になって、いつかは顧問を頼みたいと思っていたところ、弁護士に相談したい出来事があり、それをきっかけに依頼されたと伺ったので、大変有り難くお引き受けしました。

当事務所では、主として県内の小規模な企業さん向けに月額3300円の顧問契約を定めており、私自身が「高額な顧問料を支払う有力企業から次々お声が掛かる大物弁護士」にほど遠いこともあって、当方の顧問先の大半も、このコース(A型)をご利用いただいています。

(っていうか、それ以外の顧問先はほとんどありません。幸い、ゼロではありませんが・・)

上記の契約(A型)では、タイムチャージ(採算単価)に準じて年間2時間を無料対応時間と定めていますが、瞬発力で済ませる電話はともかく、メール相談にあれこれ調べたり考えたり入力していれば、あっという間に所定時間になるため、多少のオーバーは気にせず、というスタンスで行っています。

さすがに、以前にA型でお引き受けしていた某自治体さんは、近年にご利用時間が激増し大赤字になったので、若干の追加料金+次年度の微増をお願いしましたが・・

顧問契約(をどれだけ増やせるか)は人気投票や男女交際に類する面があり、万年窓際族でボッチ系の私には、あまり向かない世界だと感じることはあります。

ただ、時には、今回の会社さんのように「貴方だからこそ頼みたい」と仰っていただける方との出逢いに恵まれることもありますので、腐らずに頑張っていきたいと思います。

そんな出来事があったこともあり、その後に伺ったエース盛岡の昼食ビュッフェは、大変美味しくいただきました。

現在、昼食ビュッフェは休業中とのことですが、いずれまた、お伺いしたいものです。

日本に留学したい方々が教わる、変な?日本語

先日、外国人留学生等に関するNHKの記事で、びっくりするものを拝見しました。
さよならニッポン、夢みた人たちの苦悩 | NHK | News Up | 外国人材

といっても、記事の中身の話ではなく、スペインの方が一生懸命学んだという日本語のテキストの画像の真ん中あたりに、

ひこうきはとしについらくだ(飛行機は都市に墜落だ)

という例文があるように見受けられるのですが、私の見間違いではありませんよね?

こんな例文でいいのか?日本語学習業界。飛行機で日本に来るはずの方々へのテキストなのに・・

あと、最後の例文も

この旦那が欲しいです

と書いてあるのかと一瞬思いましたが、こちらは見間違えで、

この本棚が欲しいです、というまともな例文でした。

あと、

りょうしゃのへやはおおきくない(両者?の部屋は大きくない)」

も、日本語としてはこなれてないというか、変な感じがします(両者ではなく寮舎なのでしょうか?聞き慣れない日本語ですが、留学生向けの宿舎を指すのであれば、彼らにとっては大事な例文かもしれません)。

日本のお爺さんは、壮年期よりも痩せる人の方が多いと思いますし。

ともあれ、ワクチン接種等もあって、なし崩し的?にウイルス禍に収束の兆しが見えていることもあり、日本に好意的な眼差しを向けて下さっている海外の方々を適切に受け入れる営みを、もっと盛んにしていただければと思っています。

宇宙旅行は自家用SUV車に乗って

20XX年、一般人にも宇宙旅行が手に届くようになった時代。

私は、地元TV局が主催する月旅行企画に当選し、SUV車様の宇宙船の後部座席に乗り込み、今まさに出発のときを迎えた。

先ほどまで、色々な事情でモヤモヤした思いを抱えていたが、車両・・もとい宇宙船が浮遊し、天空めがけてエンジンが点火された瞬間、それらはすべて吹き飛び、これまで経験したことのない、圧倒的な高揚感に包まれた。

そんな思いをFBに手短に書き、送信ボタンを押した瞬間、眩しい光に包まれながら、私の身体はグイグイと引きずられるように宇宙へと吸い込まれていった・・

***

と、そこで、目覚まし時計の喧しいベルが。

起床後もしばらくは宇多田氏?による軽快なテーマソングの破片が脳内を彷徨っていました。

ちなみに、その日の睡眠時間はジャスト2時間。

その夢を見た少し前に盛岡市動物公園に行きましたが、私も園内のイノシシのように、昼間から人目も気にせず寝そべり宇宙の旅を夢見続ける日々を送りたいものです。

夢の中で、発進直後に「こんなところで死にたくない、絶対に生きて帰ってやる」と、かなり生々しく(ほぼ半意識状態)思った直後に、目覚ましが鳴りました。

或いは、そんなことは考えずに高揚感に包まれたままなら、起床しなかったのかもしれません。

岩手弁護士会もオリジナルゆるキャラを作って欲しいの巻

折角の憲法記念日ですが、最近になってようやく、半年前にFBで掲載した文章をブログに転載できる余裕が若干できたということで、今回も、その一環の投稿です。

本日、FBには真面目な投稿をしましたので、関心のある方は、そちらもご覧いただければ幸いです(後日、ブログにも転載予定)。

【虚構新報いわて支部ほのぼのニュース】

先日、岩手弁護士会の非公認地下組織「第二広報委員会(通称・コホニ)」が、同弁護士会のオリジナルキャラクターを制作、発表したことが分かった。

キャラクターの名は「脛皮なもみん」。

岩手版のナマハゲとして知られる、県北沿岸の「ナモミ」と大船渡市吉浜地区の「スネカ」にヒントを得たもので、「なもみん」という可愛げな名前とは裏腹に、ナモミとスネカを組み合わせたような奇怪で恐ろしい形相をしており、一般的なゆるキャラとは全く異なる印象を与えるものとなっている。

委員会が発表したキャラ設定によれば、

キャッチフレーズは、「怖いぜ!裁判!泣かずについて来な!」。

尊敬するキャラは、名古屋のオレパンダー。

右手に定番の出刃包丁、左手には両皿天秤を持ち、正義の女神像(テミス像)を借用したものとなっている。

特技はマッサージ。20年ほど前まで、若い女性に「手相みてあげる、ボク若いんだよ」などと言っては手を握り揉もうとする悪癖があったものの、現在は封印されたとのこと。

コホニのオボナイ事務局長は、次のように、キャラクター制作の意義を語ります。

「ここ数年、弁護士会などがオリジナルキャラを発表する例が増えていますが、いずれも、世間のゆるキャラの真似というか、「僕たちニコニコ寄り添い隊」みたいな優しさを強調するものばかりですよね。もちろん、その目的が弁護士の敷居を低くしたい、というものであることは百も承知です。

でも、我々の仕事の本質は闘争であり、依頼する方々も弁護士が相手の理不尽な主張と厳しく闘うことを期待しているんですから、ゆるキャラばかりを強調するのは、依頼して下さる方々の気持ち、ひいては我々の仕事の本質に悖るのではないでしょうか。

だからこそ、敢えて、裁判の厳しさ、怖さを前面に打ち出すキャラクターを掲げるべきだと考えたのです。「まつろわぬ地」岩手の弁護士会だから、全国的な傾向とは逆張り路線で行くべきだ、と思った面もありますが。

ただ、怖いキャラだけだと全国の皆さんから抗議を受けそうな気もするので、相棒として、癒やし系の「蝦夷ちゃん(仮称)」の制作も検討しています。

ともあれ、目標は、今一番人気になっている大分の「ふくろん」の打倒・・・もとい、ふくろんのツィッターで引用していただくことです!」

元ネタは、下記の各サイトをどうぞ。

「ふくろん」の記事
なぜ法曹界で「ふくろん」が人気なのか? 大分県弁護士会の「ゆるキャラ」に独占インタビュー – 弁護士ドットコム (bengo4.com)

弁護士会ゆるキャラ一覧。東北・北海道はまだ未了のようです。ガンライザーが泣くぞ。
512_06.pdf (nichibenren.or.jp)

吉浜のスネカ。
ユネスコ無形文化遺産「吉浜のスネカ」 – 大船渡市ホームページ (city.ofunato.iwate.jp)

ナモミ。どうして、こちらは無形文化財の選出から漏れたのでしょう?
今年も縁起ものの「なもみ」が動きだした! | たびこふれ (tabicoffret.com)

みんな大好き、オレパンダー。
やっぱりキレイな缶バッジUCANBADGE:オレパンダーに会いに行こう! (u-canbadge.com)

 

過疎地自治体の空き家対策協議会の光景と残念なあれこれ

人徳も人望もありませんので「行政なんとか委員」を頼まれることはほぼ皆無の身ですが、地方の弁護士としては寂しいということで、弁護士会の募集に応じて「二戸市空き家対策協議会の委員」をしています。

で、半年ほど前、2年ぶりに会議があって出席してきました。まあ、2年に1回の会議で、多分に四方山話を聞いて終わり、という感じではありますが。

2年前の会議の際は11時半に終わり、駅のレストランで昼食をいただいて13時過ぎの新幹線で帰ったため、今回も同じパターンかと思い内職道具を持参したのですが、予想外に11時過ぎに終わったので、11時18分の新幹線で帰りました。

本当は、新規開店した「へのへの」で、あべどり・佐助豚・短角牛盛りだくさん定食をいただくのを楽しみにしていたのですが、2時間も書類仕事を放置するわけにはいかず、ということで、泣く泣く泣く泣く諦めて帰りました。

おまけに盛岡に戻った後も、昼食のことで、つまらない踏んだり蹴ったりが・・

というわけで、地元の方や二戸に昼間に行く機会のある方は、ぜひ、ご賞味下さい。

ところで、肝心の会議は市内の朽廃物件の幾つかを「特定空き家」と認定する旨の諮問をした程度で終わったせいか、市長さんから事務局の方々に「その先の作業(勧告等、代執行や求償その他)についてもっと具体的に考え、論点整理して会議で取り上げて欲しい」という趣旨の指示があり、私からも権利関係を整理する視点などについて若干補足させていただきました。

さらに欲を言えば、それらの物件が、どうして「朽廃状態が長期放置され、地域社会に負の影響を生じさせる空き家(特定空き家)になってしまったのか」という物件ごとの物語を調べて、背景にある人的な問題(地域社会の病巣)なども分析し、抜本的な解決や予防のあり方なども検討し市議会・市民などに還元できるような会議ができれば、なお良いのではと思いました。

まあ、それから半年経った現在でも市役所からこの件で何のご連絡もありませんので、結局、放置されているというか、言いっ放し・聞きっ放しという「会議あるある」になっているのかもしれませんが・・

私に関しては、事件受任をきっかけに継続的な相談対応などをさせていただいている小規模な基礎自治体さんが1つだけありますが、二戸市にも、空き家に限らず様々な課題が未解決のまま埋もれ続けているような気もしますので、本業の知見を生かして、もっとお役に立てることがあればと思っています。

函館で輝く?タレント司法書士さんと田舎の町弁の野望

先般、所用で函館に行きましたが、現在この街では、各所で

シホシホシヨシ シホ~ショシ
シホシホシヨシ シホ~ショシ

という呪文のようなCM?が流れています。

ショコショコ感と言ったら怒られるかもしれませんが、一度聞いただけで忘れられない中毒性があり、Web上でも同じような感想が述べられているのを見つけました。

で、当事務所もこれに対抗(模倣)して

ベンベンベベベン ベンゴシガ~
ベンベンベベベン オタスケス~

などというCMを、盛岡駅前や大通などで延々と流してみたい・・

との誘惑にかられましたが、同行者から

品位を欠く非行になるので却下

と、ダメ出しを喰らいました。

このCM、Web上でも公開され、話題になっているようです。
https://www.youtube.com/watch?v=BnyFFyn4Isc

東京のクレサラ司法書士法人あたりの仕業なのだろうかと思って調べたところ、地元の司法書士さんが制作されたもののようです。

ご本人は大阪のご出身とのことで、かのラッキーピエロのように、大阪と函館は何か相性がよいのかもしれません。
https://ebi-hakodate.com/profile/

そういえば、函館には「東大卒業後、思うところあって山籠もり?をしていたものの、一念発起して2年だけの勉強で司法試験に合格し、縁もゆかりもない函館に第一志望で修習し、今も函館法曹界の要として活躍されている九州出身の弁護士さん」もおられます(司法研修所の同じクラスの方で、私のすぐそばに座っていました)。

函館は、ぶっとんだ東大生の方とも相性がいいのかもしれません。