時機を逸した話題で恐縮ですが、堺雅人氏の熱演で話題になった「リーガル・ハイ」は、私も、「1・2」両方ともビデオに録って視聴していました。
私も曲がりなりにも同業者ですので、一部の極端なパフォーマンスなど現実離れした部分はさておき、事実の調査や証拠固め、駆け引きなどについては、それなりに参考になる(実務家から見ても面白い)と思って、拝見していました。
先日、インターネットを見ていたところ、「古美門弁護士の年齢設定は、堺氏の実年齢と同じ」との記載を見かけましたが、私は堺氏と同年齢(昭和48年生まれ)ですので、私と古美門弁護士とは、同年齢ということになりそうです。
ただ、ネット情報によれば古美門弁護士は一発合格とのことですから、大学4年で合格して修習したのであれば、卒業2年目で合格した私から見れば、司法修習は2期先輩ということになります。
また、当事務所は、昨年に若く熱心な女性弁護士が加入しており、その点でも似たような面があるかもしれません。さすがに、万能の大物執事とか事実を作り替えてしまうほどの強力な調査員などというスタッフにはご縁がありませんが。
古美門弁護士は、超ハイテンポな尋問等で相手を圧倒するのが持ち味ですが、私も仕事ではかなり早口で話す方です。ただ、尋問は大の苦手で、尋問事項書の暗記も出来ずそのまま読み上げるような感じになってしまうので、その点では恥ずかしながら比較の対象になりません。
それでも、反対尋問の尋問事項づくりの際、我ながら良い尋問を思いついた(と思った)ときには、ドラマの影響か、人差し指を縦に伸ばしたり、妙なポーズをとりたい衝動にかられるときがあります。さすがに実際の尋問では、そうした不審挙動には及んでいないと思いますが、できれば、格好ではなく中身の方で、良い影響を受けておきたいものです。
あと、古美門弁護士といえば金の亡者というイメージですが、私の場合は、力量の差か田舎弁護士の悲しさか、高額案件にはほとんどご縁がなく、他方で過去の経緯から結構な経費を要する事務所のため、帳簿等を垣間見ながら毎月の資金繰りを心配する有様ですので、我ながら「運転資金の亡者」のように感じるときはあります。
なお、「女王様のような裁判官」は存じませんが、私が修習生だった平成10年前後の盛岡地裁には、ある意味「女王様」の修辞がよく似合う、華やかな雰囲気の若い女性裁判官が在籍しておられました。修習生の頃、その方が、「定年退官時に、(大臣や知事の退任時の光景のように)庁内の職員さん達に囲まれて暖かい拍手や花束に包まれて去っていくのが夢」と仰っていたのをよく覚えています。
その後、私の東京時代(平成15年前後)に東京地裁交通専門部でお会いし、交通事故訴訟で何度かお世話になりました。さすがに、ご本人の訴訟指揮等は「どS」ではありませんでしたが・・
ともあれ、11月にもスペシャルドラマがあるそうなので、忘れずに視聴したいと思います。