先般、庄内(酒田・鶴岡)方面を初めて旅しました。秋田の日本海方面から入ることとし、折角なので、1日目は鳥海山の麓のエリアを廻りました。
最初に、出羽の名瀑・奈曽の白滝にて一句。
太古より轟く その名その白滝
続いて、元滝伏流水にて、次世代の飛躍を願って一句。
伏龍の世に湧く日を待つ岩清水
周辺は、湧水の冷気(温度差?)で霧に包まれる幻想的な雰囲気です。
霊峰の息吹 涼しく厳かに
この日は、天気予報では昼から豪雨のはずでしたが、秋田県南は全く雨に遭わずに済みました。ただ、津軽・秋田県北に豪雨をもたらした分厚い雲に覆われ、鳥海山までは望むことができず、その点は次回に持ち越しとなりました。
というわけで、鉾立駐車場の奈曽渓谷展望台にて、全国のしがない町弁の皆さんに捧げる一句
喰らはずに仰ぎ生きたし ちょうかいさん
懲戒・・・もとい鳥海ラインの出入り口付近で、対向車が猛スピードで下山し、激しくセンターラインオーバーをしている光景を目の当たりにし、あと少しタイミングがずれていれば・・と恐怖すると共に、安全運転の大切さを感じずにはいられませんでした。
その後、下山し、九十九島・坩満寺に赴き、芭蕉を偲んで緩慢な一句。
行く末を案ずる間もなく象潟に
この日(時間)は当方以外に人影はありませんでしたが、人間以外の来訪者がありましたので、寂しさは感じませんでした。
象潟で我も詠まんと鳥一羽
警察は歌わぬ鳥をサギといい
さすがに、私が近づくと飛び立っていきました。
というわけで、この日の最後に、句心のない同行者に一喝もとい一句
ゲームに病んで夢が枯野に散るなかれ
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